「毒入りギョーザ」急浮上
衝撃の一報が届いたのは30日夕。韓国美女応援団(写真満載です)の来日ともあいまって盛り上がった男子ハンドボールの北京五輪アジア予選の日韓戦が始まる直前だった。
千葉県市川市で冷凍ギョーザを食べた一家5人が食中毒症状、5歳の女児が一時重体という悲報が飛び込み、会見では県警が殺人未遂事件として捜査するとの強い姿勢を表明した。さらに同様の食中毒被害は兵庫県などでも発生、いずれも中国河北省の「天洋食品」から輸入した冷凍食品が原因とされ、パッケージの内側から同一の農薬成分が検出されたことから、警察当局や厚生労働省などの調べで中国での製造段階でメタミドホスが混入した疑いが強いとされた。
そもそもメタミドホスとは有機リン系殺虫剤で、2004年には中国で死者が出ていたという記録もある。その毒性は強く、餃子を食べて薬物中毒に陥った兵庫県高砂市の自営業男性はその悪夢を入院中も手足に震えが止まらず「死ぬかと思った」と振り返る。「手作り」という言葉にひかれて買った弊社記者も被害体験を「あまり美味しくなかった」と綴った。
厚労省はその後、問題の天洋食品が過去1年間に製造、日本向けに輸出した商品は88品目、販売業者は19社にも上ると発表。自主回収を呼びかけたが、栃木県内では小・中学校の給食に使用され、さらに兵庫県が「被害者家族内のトラブルを疑っていた」ために厚労省への報告が遅れたり、警告メールを保健所が6日間も“放置”するなどの不手際も重なって、被害は400人超すなど事態は拡大する一方となった。国内の冷凍食品業界が安売り競争に明け暮れているという背景から、食品や化学物質の検査において食品チェック体制の“盲点”を突いたとの指摘も上がり、対象となった19社のほかにも天洋食品から原料を調達していた企業が自主回収に着手。国内の食品業界に激震が襲った。
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